まず知っておきたい「減法混色」のしくみ
絵の具や塗料を混ぜる色は減法混色といって、混ぜるほど暗く・濁っていくのが基本です。光(加法混色)とは逆で、たくさん混ぜれば鮮やかになる、ということは起きません。これを知っておくだけで「混ぜたら思ったより暗くなった」という失敗が減ります。
- 明るい色を作りたいとき → ベースを白寄りにして、濃い色を少しずつ足す。
- たくさんの色を混ぜるほど濁る → 使う色数はできるだけ少なく。
手持ちの塗料で目標色に近づける手順
やみくもに混ぜると沼にハマります。明度 → 色相 → 彩度の順で合わせるのが、遠回りしないコツです。
① 一番近いベース色を選ぶ
目標色に近い手持ちの塗料を1本選び、それを起点にします。最初から数色を混ぜず、「ベース+微調整」で考えると管理しやすくなります。
② 明度(明るさ)を合わせる
明るすぎるなら暗い色、暗すぎるなら白を少量。色相より先に明るさを合わせると、後の調整が楽になります。
③ 色相(色味)を寄せる
赤寄り・青寄りなどのズレを、近い色をほんの少し足して寄せます。濃い色は一滴で大きく動くので、必ず少量ずつ。
④ 彩度・濁りを整える
鮮やかすぎる場合は補色やグレーをごく少量。混ぜすぎは濁りの原因なので、入れたら必ず確認します。
⑤ 少量で試し塗り → 乾燥後に判断
塗料は乾くと色が変わることが多く、つや消し・光沢でも見え方が変わります。必ず乾いた状態・本番に近い条件で確認しましょう。
失敗しないための3つのコツ
- 配合は必ず記録する:再現できなければ意味がありません。「どの色を何:何で混ぜたか」をメモする習慣を。
- 完全一致より「近い色」を狙う:手持ちだけで100%一致は難しいもの。実用上わからないレベルまで寄せれば十分です。
- 同じ光の下で見比べる:照明で色は変わります。比較は同条件で。
「配合の計算」を自動でやる無料アプリ
とはいえ、明度・色相・彩度を手で合わせるのは手間で、慣れも要ります。そこを自動化するために、私は「プラモ調色レシピ」という無料アプリを開発・公開しています(このサイト GRAMSHIFT の制作物です)。
- 📷 写真を撮って、再現したい色をタップするだけ。
- 🧰 あなたが持っている塗料の中から、その色に近づく配合と比率(滴数)を自動で逆算。
- 🎯 目標色と再現色の差(ΔE)が出るので、どれくらい近いかが一目でわかります。
- 🗒️ 配合は保存できるので、同じ色をいつでも再現できます。
Mr.カラー・タミヤ・ガイア・ファレホ・シタデルなど実在の塗料に対応し、減法混色の考え方で計算しています。買い足しゼロで、手持ちの塗料だけで近い色を探せます。
※ 計算はあくまで目安です。実際の発色は塗料のロット・下地・希釈・乾燥で変わるため、最後は試し塗りで確認してください。
まとめ
- 塗料は減法混色=混ぜるほど暗く濁る。色数は少なく、濃い色は少しずつ。
- 合わせる順番は明度 → 色相 → 彩度。乾燥後・本番条件で判断。
- 配合は記録して再現可能に。完全一致でなく「近い色」を狙う。
- 計算の手間は、写真からの自動逆算アプリで省ける。