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釣り糸の号数とlbの換算|号数は「太さ」・lbは「強さ」。換算表がサイトごとに食い違う理由

2026年8月29日 | 釣りの換算・計算アプリ「Tsuria」開発者

「2号って何lb?」は、釣具屋の棚の前でいちばん多く出てくる疑問だと思います。ところが調べると、サイトによって書いてある数字が違う。これは誰かが間違えているのではなく、号数とlbは、そもそも別のものを測った数字だからです。

この記事では、号数とlbが何を表しているのか、なぜ一対一で換算できないのか、そのうえで実際に選ぶときはどう考えればいいのかを、数字つきで整理します。

先に結論

号数は「太さ」。日本釣用品工業会(JAFS)の標準直径表で決まっている規格の数字です(1号 = 0.165mm)。

lbは「強さ」。規格ではなく、各メーカーが自社製品について決めている表示です。

・だから正しい換算表は存在しません。目安として、ナイロン・フロロは「号数×4lb」、ただし1号あたり3.5〜4.5lbの幅があります。

PEだけは号数の意味が違います。太さではなく重さで、1号 = 200デニールです。

号数は「太さ」の規格

号数は、もともと糸の重さ(5尺分の重さ)から来ている単位で、断面積に比例します。そのため直径は号数の平方根におおよそ比例し、1号 = 0.165mm を基準に d ≒ 0.165 × √号数 でだいたい説明がつきます。JAFS が公表している標準直径表は、この計算値を丸めたものです。

ナイロン・フロロカーボン・エステル(ポリエステル)は、この同じ表を使います。

号数標準直径号数標準直径
0.4号0.104 mm2.5号0.260 mm
0.6号0.128 mm3号0.285 mm
0.8号0.148 mm4号0.330 mm
1号0.165 mm5号0.370 mm
1.5号0.205 mm6号0.405 mm
2号0.235 mm8号0.470 mm

※ JAFS 標準直径表からの抜粋です。表そのものは0.1号から100号まであります。

lbは「強さ」で、規格ではない

lb(ポンドテスト)は、その糸が切れるまでにかかる力の表示です。ここが規格ではないのが混乱のもとです。同じ0.235mm(2号)でも、素材や製法が違えば強さは変わりますし、どういう条件で測った値を載せるかもメーカーの判断になります。

そのうえで、実際に流通している製品を見比べると、ナイロンとフロロには「1号 = 約4lb」という慣習がかなりはっきり存在します。

素材1号あたりの強度(目安)備考
ナイロン3.5 〜 4.5 lb(代表値 4)0.25〜5号では「×4」でよく一致する
フロロカーボン3.5 〜 4.5 lb(代表値 4)同上
エステル4 〜 6 lb(代表値 5)統一した慣習が無く、ばらつきが大きい

6号以上では「×4」から下振れします。たとえば6号は計算上24lbですが、実際の表記は22〜25lb あたりに散ります。太い番手ほど、掛け算で出した数字をそのまま信じないほうが安全です。

PEだけ、号数の意味が違う

ここは知らないと確実に間違えるところです。PEの号数は太さではなく重さで決まっています。JAFS の表の定義値で 1号 = 200デニール(9,000mあたり200g)です。

つまり、PEの「号数 → mm」は規格値ではなく、各社の公称値から拾った目安にすぎません。編み方(4本組か8本組か)で同じ号数でも太さは変わります。強度の幅も、ナイロンより明らかに大きくなります。

PE号数直径の目安強度の幅(実製品)
0.6号約0.132 mm10 〜 14 lb
0.8号約0.153 mm14 〜 18 lb
1号約0.171 mm16 〜 22.5 lb
1.5号約0.205 mm27 〜 32 lb
2号約0.242 mm35 〜 40 lb
3号約0.296 mm45 〜 55 lb

※ 強度の幅は、標準的な表記とメーカー3社(シマノ・よつあみ・サンライン)の公称値をあわせた範囲です。製品ごとの表示が優先です。

同じ1号でも 16lb と 22.5lb では4割違います。PEを買うときに「号数だけ見て強さを想像する」のは、ナイロンよりずっと危険だということです。

数字を実際に使うとき

ハリスは道糸より細くする

根掛かりや大物のとき、どこで切れてほしいかを先に決めます。ハリスを道糸と同じか少し細く(同号〜2号細く)しておくと、切れる場所を手前側に寄せられます。

ドラグは表示強度の1/4〜1/3

広く使われている目安です。表示20lb(20 × 0.45359237 = 約9.07kg)なら、2.3〜3.0kg あたり。ペットボトルに水を入れて吊るすと、道具なしでもだいたい確かめられます(2Lの水 ≒ 2kg)。

※ 結び目のところで強度は落ちますし、ガイドの摩擦でも実際の余裕は変わります。ここに書いた数字は出発点であって、保証値ではありません。

オモリの号数は糸の号数と関係ない

同じ「号」でも別物です。オモリの1号は1匁 = 3.75g ちょうどで、こちらは規格として確定しています。ライン0.8号にオモリ3号、のように単位が混ざるのが釣りの厄介なところです。

この換算をまとめてやる無料アプリ

この記事の数値はすべて、私が作った Tsuria というアプリの内蔵データから出しています。号数・lb・直径の相互換算のほか、オモリの号数↔g↔oz、ドラグ設定、リールの巻取り長、糸巻量の換算(3号150mのスプールに2号なら何m巻けるか)、ヒロ↔m↔ft が入っています。

強度のようにメーカーで差が出る値は、1つの数字ではなく幅で表示します。そこを断定しないのが、この手の道具でいちばん大事なところだと考えています。完全オフラインで動き、アカウント登録は不要です。Android(Google Play)向けで、iPhone版はありません。

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まとめ

関連リンク

よくある質問

1号は何lbですか?

ナイロンとフロロカーボンでは「1号 = 約4lb」が広く使われる目安です。ただしこれは規格ではなくメーカーの慣習なので、実際には1号あたり3.5〜4.5lb の幅があります。さらに6号以上になると4倍より下振れする表記が増えます(例: 6号で22〜25lb)。購入前は必ず製品パッケージの表示を優先してください。

号数とlbは、どうして換算表がサイトごとに違うのですか?

測っているものが違うからです。号数は日本釣用品工業会(JAFS)が定めた標準直径にひもづく「太さ」の規格で、1号なら0.165mmと決まっています。一方 lb(ポンドテスト)は「切れる強さ」の表示で、規格ではなく各メーカーが自社の製品について決めています。太さが同じでも素材や製法で強さは変わるため、一対一の正しい換算表というものが存在しません。

PEラインの号数は、ナイロンの号数と同じ意味ですか?

違います。PEの号数は太さではなく重さで決まっていて、1号 = 200デニール(9,000mで200g)が JAFS の表の定義値です。ナイロンやフロロの号数が直径にひもづくのに対し、PEは重さにひもづきます。そのためPEの「号数→mm」はメーカー各社の公称値からの目安であって、規格値ではありません。

ドラグはどのくらいに設定すればよいですか?

ラインの表示強度の1/4〜1/3が目安として広く使われています。たとえば表示20lb(約9.1kg)のラインなら、2.3〜3.0kg あたりです。ただし結び目で強度は落ち、ガイドの摩擦でも実際の余裕は変わります。大物を狙うときはバネ秤などで実測することをおすすめします。