この記事では、PC からモニターの入力を切り替えられる仕組み、キーの設定手順、この PC へ戻る方法の決め方、切り替わらない時に見る所を順に説明します。
こんな人に向いています
- 1台のモニターを、この PC とノート PC で使い分けている(例:仕事用ノートを USB-C、デスクトップを DisplayPort)。
- ゲーム機とモニターを共有している(ゲーム機を HDMI、PC を DisplayPort)。
- 1日に何度も入力を切り替えていて、モニター本体のボタンで入力メニューを探すのが面倒。
入力ごとにキーを置けば、切り替えは Stream Deck のキーを押すだけになります。モニターが今の入力を返す機種なら、キーに今の入力が表示され、そのキーの入力になっている時は緑の枠が付きます。
PC からモニターの入力を変えられる仕組み:DDC/CI
映像ケーブルは映像だけを運んでいるわけではありません。映像と並んで、DDC/CI(Display Data Channel Command Interface)という小さな制御用の通り道があります。ここを通して、PC はふだんモニターのメニューで変える設定を読んだり変えたりできます。設定にはそれぞれ VCP コードという番号があり、入力の切り替えは VCP コード 0x60 です。
Monitor Input Keys for Windows が書き込むのはこの入力の設定だけです。明るさや色など、ほかの設定には触れません。DDC/CI の仕組みから、次の3点が決まります。
- 追加の機器は不要。いま使っている HDMI・DisplayPort・USB-C のケーブルをそのまま使います。
- DDC/CI をオンにしておく。多くのデスクトップ用モニターは対応していますが、出荷時にオフの機種もあります。モニター本体のメニュー(「その他」「システム」「セットアップ」などの中)でオンにします。
- 通り道がモニターまで届いていること。PC からモニターへケーブルを直接つなぐのが一番確実です。ドックや変換アダプターについては下の確認点で触れます。
始める前に:この PC へ戻る方法を決めておく
入力を切り替えると、モニターにはもう一方のコンピューターや機器の画面が映ります。この PC 側がどうなるかは、つなぎ方で変わります。
| この PC とのつなぎ方 | 切り替えた後 | 戻し方 |
|---|---|---|
| HDMI | 多くのモニターはこの PC から見えたまま | この Stream Deck のもう1つのキーで戻せる |
| DisplayPort・USB-C | モニターはふつうこの PC から外れる | もう一方のコンピューター(そちらの Stream Deck に入れたこのプラグインなど)か、モニター本体のボタンで戻す |
キーが最初から「2回押し」になっているのもこのためで、押し間違いで画面が切り替わって消えるのを防ぎます。慣れたらキーごとに「1回」へ変えられます。
手順:「入力を切り替え」キーを作る
- Elgato Marketplace から Monitor Input Keys for Windows を入れます。Windows 10 以降、Stream Deck アプリ 6.9 以降で動きます。
- Stream Deck アプリのアクション一覧で Monitor Input Keys for Windows を探し、入力を切り替え(英語表示では Switch Input)をキーへドラッグします。
- キーを選び、モニターで切り替えるモニターを選びます。一覧には今つながっているモニターが出ます(横のボタンで探し直し)。モニターが1台だけなら空欄のままで構いません。
- 切り替え先で DisplayPort 1/2、HDMI 1/2、USB-C、DVI、VGA から選びます。
- キーを押します。1回目は行き先を見せるだけで、琥珀色の枠と
PRESS AGAINが出ます。3秒以内にもう一度押すと切り替わります。1回で切り替えたい時は押す回数を「1回」にします。 - 使う入力ごとにキーを作ります。モニターが複数あれば、キーごとに一覧から選べます。
キー1つで順に切り替える:「入力を順に切り替え」
入力を順に切り替え(Cycle Inputs)をキーへドラッグし、モニターを選んで、この PC がつながっている入力を含めて2つ以上にチェックを入れます。キーには次の切り替え先が出ます。切り替えは上と同じく2回押しです。2つ選ぶまでは choose inputs と出て、切り替えません。
キーの表示の意味
| キーの表示 | 意味 |
|---|---|
now DP 1 | モニターの今の入力。now ? はモニターが入力を返さなかった時(切り替えはできても入力を返さない機種があります)。 |
緑の枠・active | モニターがこのキーの入力になっている。 |
琥珀色の枠・PRESS AGAIN | 3秒以内にもう一度押すと切り替わる。まだ何も送っていません。 |
緑・SWITCHED | モニターが新しい入力を返した。 |
緑・SENT/monitor left PC | 切り替えを送り、モニターが Windows から外れた=もう一方の入力を映している。 |
ALREADY | もともとその入力だったので、何も送っていない。 |
切り替わらない時に見る所
NO DDC/CI:モニターが DDC/CI に応えませんでした。モニター本体のメニューで DDC/CI をオンにします。ノート PC の内蔵画面は DDC/CI に対応しておらず、ドック・変換アダプター・KVM スイッチ・DisplayLink 接続の多くは DDC/CI を通しません。確かめる時はモニターを直接つないでください。キーの設定の「状態」欄に Windows のエラーコードが出ます。NO MONITOR/not connected:選んだモニターが今この PC につながっていないか、別の入力になっています(「戻す方法を決めておく」を参照)。NO ANSWER:モニターの応答が時間内に来ませんでした。もう一度押してみて、続くようならドックを通さず直接つなぎます。- 灰色の
SENT:切り替えは送りましたが、モニターが別の入力を返しているか、何も返していません。何もつながっていない入力を無視するモニターがあるので、もう一方の機器がその入力につながっているか確かめます。 - モニターが独自の入力番号を使っている:メーカー独自の値を使う機種があります(一部の LG など)。その他(コードを入力)を選び、
0x11や17のように入力コードを入れます。「状態」欄にモニター自身が返す値の一覧が出ます。 - 画面を「複製」で使っている:「表示画面を複製する」にしたモニターは切り替えません。Windows がどの物理モニターかを区別できないためです。「表示画面を拡張する」にしてください。
helper error:プラグインの補助役(Windows PowerShell)が起動できませんでした。「状態」欄に理由が出ます。会社の PC ではポリシーで止められていることがあるので、管理者に相談してください。
よくある質問
Stream Deck でモニターを HDMI から DisplayPort に切り替えるには?
Monitor Input Keys for Windows の「入力を切り替え」キーを置き、モニターを選んで切り替え先を DisplayPort 1(または使っている端子)にします。キーを押し、3秒以内にもう一度押すと入力が切り替わります。使う入力ごとにキーを作るか、「入力を順に切り替え」のキー1つで順に回せます。
追加の機器や特別なケーブルは必要ですか?
いりません。いつもの映像ケーブルの中の制御用の通り道、DDC/CI を使います。DDC/CI がオフなら、モニター本体のメニュー(「その他」「システム」「セットアップ」などの中)でオンにします。
Stream Deck からこの PC の入力へ戻せますか?
この PC からモニターが見えている間は戻せます。HDMI では多くのモニターが見えたままなので、もう1つのキーで戻せます。DisplayPort と USB-C ではモニターがふつうこの PC から外れるため、もう一方の機器かモニター本体のボタンで戻します。
複数のモニターを切り替えられますか?
できます。キー1つで1台のモニターを切り替え、どのモニターかはキーの設定の一覧から選びます。
ほかのモニター設定も変わりますか?
変わりません。書き込むのは入力の設定(VCP コード 0x60)だけです。すべて PC の中で動き、アカウントもオンラインサービスも使いません。
関連ページ
- Monitor Input Keys for Windows の製品ページ(英語):できること・仕組み・制限
- Monitor Input Keys for Windows のサポートページ(英語)
- Stream Deck でサブモニターを真っ黒にする方法(スリープタイマー付き)
- Stream Deck に CPU・メモリ・ディスク・ネットの使用率を表示する方法(Windows)
- GRAMSHIFT の Windows 用 Stream Deck プラグイン一覧(英語)
- GRAMSHIFT ガイド一覧
- How to Switch Your Monitor's Input (HDMI, DisplayPort, USB-C) with a Stream Deck